マイクロナノバブルとは

マイクロバブルとは

直径がマイクロバブルとナノバブルの中間の大きさを持つ泡のこと。人間の見える限界ぎりぎりの大きさなので、肉眼ではほとんど見ることはできません。
 マイクロナノバブル(MNB)はごく小さいために、普通の泡とは違った様々な現象を起こします。

 

・ 目に見えない
MNBは目に見えないため、水の見た目は変わらず透明のまま。レーザーポインターなどを横から当てると、光の筋になって存在が確認できます。ちなみに、白濁するのは目に見えるマイクロバブルです。
・ 持続性が高い
小さいために浮力が弱く、逆にブラウン運動の影響を大きく受けます。そのため水面に向かって上昇せず、いつまでも水中を漂い続けます。
・ 電荷をもつ
泡は小さくなればなるほど、強くマイナスの電荷を帯びるようになります。プラス電荷を持ちやすい汚れなどによくくっついて、影響を及ぼします。一方で、MNB同士はマイナス同士で反発するので、なかなか合体しません。
・ 反応性が高い
同じ体積のミリバブルと比べて、圧倒的な比表面積を持ちます。反応界面が増えることになるので、化学反応速度や溶解速度が圧倒的に早くなります。
・ 浸透性が高い
MNBを含んだ水は、表面張力がわずかに低下します。そのため、今まで入らなかった小さな隙間にも、水が浸透していくようになります。
ナックのMNB
ナックのMNBは発生方式に特徴があるため、さらに特異な性能を持ちます。
・ 内圧が高い
通常のナノバブルよりもさらに内圧が高いので、弾けたとき(圧壊)のエネルギーも強くなります。
また、圧力が高いということは、それだけたくさんの気体分子を中に閉じ込めているということ。水の中に存在する気体の量が増え、気体由来の効果も高まります。

オゾンマイクロナノバブル

オゾンとは
化学式で表すならO3。酸化力や反応性に優れるガスです。殺菌力が高く、しかも耐性菌を作らない、おまけに最後は酸素になるので残留性なし、ということで、最近ちょっと注目されています。
主な効果は殺菌、有機物の分解、素材の改質、脱色、脱臭など。効果は高いですが、一方で人体に対する有害性もあるので、取り扱いには注意を要します。
オゾン水とオゾンMNB水
ガスのままでは使いにくいオゾンを水に溶かしたものが、オゾン水です。液体なので扱うのは容易ですが、持続性が悪く、数分程度で消えてしまうことも。また、オゾン水を作る主な方法はバブリングですが、当然溶けきらなかったオゾンガスは大気中に放出されることになるので、効率が悪かったりガスの回収・分解が必要だったりと、少し手間が必要です。
オゾンMNB水は、オゾン水とは似て非なるものです。オゾンガスをマイクロナノバブル化しているので

●MNBの溶解効率でさらに濃度UP
●溶存オゾン+MNB状オゾンでオゾン量増加
●MNBはずっと水中を漂うので、放出オゾンは最小限
●ガス状(MNB状)オゾンが大半なので、オゾンガス並の持続性
●MNBは高圧なので、圧力タンクの中のような反応性
●その他MNBの能力を併せ持つ

などの特徴があります。

ナックの技術力

モノトラン®フィルム
樹脂フィルムへ特殊な加工を施すことによって、縞状の多孔質部を作り出します。 ・ 気泡発生フィルムの場合:多孔質部がフィルムを貫通しているため、気体分子がその間隙を縫って表に出てきます。多孔質部の大きさと量を調整することで、気体透過量を制御することが可能です。 ・ 視野角制御フィルムの場合:透明フィルム中に多孔質部があると、そこだけ光が乱反射するので光を透過しません。規則正しい縞があると、光の向きによって透過量が変わるので、角度によって見え方の変わる「視野角制御フィルム」になります。
Foamest®シリーズ
モノトラン®フィルムを使用した微細気泡発生装置が、Foamest®シリーズです。このシリーズから発生した泡は、「B.nano」として商標登録されています。
 Foamest®シリーズは、大きく三つの種類に分けられます。

・ Foamest®コラムタイプ:
最もシンプルなFoamest®。筒状のベースに、
「モノトラン®フィルム」と、セパレーターと呼ばれる
特殊な不織布が巻いてあります。
ベースの内側から加圧気体を流し込むと、気体はモノトラン®を
通過し、セパレーターの表面から気泡になって出てきます。
シンプルな構造であるがゆえにサイズバリエーションが豊富で、用途に合わせてお選びいただけます。

 


 ・ Foamest®CTシリーズ(ノズルタイプ):
コラムタイプよりも細かく、均一な気泡を発生させることができるFoamest®です。
気泡発生部分の構造はコラムタイプと似ていますがセパレーターがなく、代わりに周囲を走る水流によって、気泡をさらに細かくする構造になっています。
お客様のご要望に応じて、様々なオプションを付けることができます。

 

・ Foamest®AGRI:
コラムタイプとノズルタイプのいいところを掛け合わせたようなFoamest®。パイプの中にコラムタイプが
設置されたような形をしていて、配管の間に直接設置ができます。配管を流れる水流によって、
ノズルタイプのように気泡を細かくします。
主に農業のハウスなどで使っていただいています。

B.nano(びなの)


B.nanoはFoamest®シリーズから発生する微細気泡の登録商標です。
それは、この泡が、ほかの泡とは違うと認められた証。
 漢字で書くなら「美ナノ」もしくは「微ナノ」、もしくは……?